2013年5月9日星期四

“我们的拉萨快被毁了!救救拉萨吧!!”之日译


【转自http://blog.livedoor.jp/rftibet/archives/51789067.html。感谢译者及博主 @tonbani @yuntaitai @tibetweeterTYO 翻译我的博文“我们的拉萨快被毁了!救救拉萨吧!!”】

ウーセル・ブログ 改訂版「私たちのラサがもうすぐ壊されます!ラサを救ってください!」 はてなブックマーク - ウーセル・ブログ 改訂版「私たちのラサがもうすぐ壊されます!ラサを救ってください!」

ウーセルさんは、2日前のブログに載せた「私たちのラサがもうすぐ壊されます!ラサを救ってください!」の改訂版を2日後の7日付けで発表されている。書き足らないと思われたのか、新たな情報とともに写真も増やしておられる。この改訂版もさっそく@yuntaitaiさんが翻訳して下さった。

パルコル沿いの住民は全員ラサの西に移住されられるという。「引っ越しを望まないあるお年寄りは気が変になってしまった」そうだ。まったく酷い話である。ジョカンを中心としたチベットのもっとも聖なる地区が、おぞましいただの悪趣味な一見なんちゃってチベット様式中身は中国風観光繁華街になりそうで、まったくやりきれない話である。

原文:http://woeser.middle-way.net/2013/05/blog-post_7.html

ラサ17

世の移り変わりをずいぶんと経験したジョカンの前には今、遠くカムやアムドから五体投地で来た巡礼者はいなくなった。何千何万ものバター灯明を昼も夜もともしていた小屋もなくなった。そこにいるのはただ、住宅屋上の狙撃手と完全武装でパトロールする兵士だけだ。そこにあるのはただ、官民が結託した巨大商業施設の相次ぐ開業だけだ。商業施設の入り口で、風に吹かれる真っ赤なバルーンの柱が、下品な成金のチベット侵入を誇示する風景だけだ。

◎私たちのラサがもうすぐ壊されます!ラサを救ってください!

私たちのラサがもうすぐ壊されます!

これは決して大げさな話ではありません!

ラサに行った旅行者が新浪微博に書いた。「今日、はっきりと分かった。ラサの目標は麗江のような贅沢三昧のやかましい観光都市になることだったんだ。旧市街の全ての露店とか旅館とか、安めのサービスは旧市街から出て行かなくちゃいけない。高級な骨董品屋やホテルと入れ替わるんだ。それに旧市街の建物は全部、外観や看板をそろえないといけない。まさか中国の都市には、ばかげた韓国式の美容法しかないのかね?」

添付された写真の中には、建設中の「ラサ・バルコル商城」の「工事概況」があった(建設地は城関区政府跡地で、ジョカン周囲の巡礼路バルコルの北東。バルコルからはとても近く、同じように旧市街の中にある)。延べ床面積は15万平方メートルで、地下駐車場だけで1117台を収容するという。

昨年末にオープンした官民合同の巨大商業施設「神力タイムズ・スクエア」はラサ旧市街の北側にある。地下駐車場を造るために2年以上にわたって地下水を吸い上げ、旧市街で亀裂や陥没、ひどければ巨大な穴ができるのではないかとラサ人を心配させた。実際、既に数多くの亀裂が見つかり、地面を掘っても(以前とは違って)地下水がないという状況が現れている。そして今、当局は旧市街の別の場所で再び大型ショッピング・センターと地下駐車場を造ろうとしている……。ラサは餓鬼に破滅へと引き込まれており、もう止められないという意味なのか?

国連教育科学文化機関(ユネスコ)は1994年、ポタラ宮を世界遺産リストに登録した。だが1996年、ポタラ宮の前で数百年続いてきたショル村(役人や職人たちが住んでいた村)が移転させられた。同時に、中国各地と全く変わらない、専制の威力を見せつける広場が造られ、ショル村を失ったポタラ宮に致命的に欠けているものをはっきりと浮かび上がらせた。

2000年と2001年には、「ポタラ宮の歴史的遺跡群」としてジョカンとノルブリンカを追加登録した。宗教と歴史、人文的な価値のある聖地を世界文化遺産にし、建前上は当然の保護を受けられるようにした。2002年、砲弾のような形の「チベット和平解放記念碑」がポタラ宮と向き合って広場に建てられ、チベット人の心に深々と突き刺さった。2007年、ポタラ宮は世界遺産大会で「イエローカード」を受けた。観光収入を過度に追求して自由に開発しながら、(保護の)責任を果たさず、(世界遺産条約の)取り決めを実現させておらず、世界遺産の称号が取り消される可能性もあると批判された。

遺憾なことに、今もポタラ宮では行き過ぎた観光開発が続いている。チベットへの観光客は毎年数百万を数え、絶えず増え続けており、足元は危険極まりない(見学者が多すぎて、ポタラ宮がダメージを受けている)。それだけではなく、「国際観光都市」を追求する過程で、ラサ旧市街までも姿を変えられている。腹を引き裂かれるだけではなく、問題を根本的に「解決」されようとしている。ちょうどチベット人芸術家の鄺老五がこう論評するように。「物質と権力の誘惑の前で、文化の独自性は失われつつある。一方、都市の共通点は逆に増えている。とうに内面を吸い尽くされた旧市街は、繁栄しているように見える背後で、既に盛りを過ぎた菊の花になっている。古めかしく、歳月の痕跡を残した物はもう見つけられない」

何年も前にラサ旧市街の修復に取り組んだドイツ人、アンドレ・アレクサンダーと彼のNGO「チベット・ヘリテージ・ファンド」(THF)を思い出す。彼らは1996年から2002年にかけ、ラサと周辺の76の歴史的な伝統建造物を救い、真相を語った。「1980年から都市建設の過程で、旧市街の古い建物と区画は絶えず破壊に遭っていた」「1993年以降、平均で35の歴史的建造物が毎年取り壊された。このペースでは、残りの歴史的建造物は4年以内にほとんど消え失せるだろう」。アンドレたちの際立った修復作業と証言は当局の意向に反していたため、一心に利益を追い求めてきた当局によって、彼らは最終的にラサから追い出されてしまった。

バルコル商城の「工事概況」によると、バルコル再開発の目標は「浄化、分散、改造、昇格」だ。旧市街はいくつかのブロックに分けられるという。旧市街の中心、つまりジョカンを取り巻くバルコルは徹底的に片付けられ、全ての露店は新築のバルコル商城内に移転させられる。バルコル沿いの住民はラサ市西部のトゥールン・デチェン県に引っ越しさせられる。速やかに移った世帯は2~3万元の補助金を受け取れるが、引っ越さなければ政治問題になる。引っ越しを望まないあるお年寄りは気が変になってしまったという。空になった住宅には業者を誘致し、商店やホテル、バー、画廊、展覧館などを設ける。旧市街のほかの路地や僧院のうち、例えばラモチェ前では大きな広場が整備され、周辺の住民は同じように郊外へと移転させられる。旧市街北東の城関区政府跡地はバルコル商城になる。

もちろん、宗教的な意味を持ったバルコルがこれだけで空っぽになるはずはないが、もっぱら観光客のために存在するにぎやかな通りには変わり得る。だが、もうチベット人が巡礼し、五体投地をする道ではなくなる。たとえ五体投地の巡礼者がいたとしても、観光客向けにその場を盛り上げる背景でしかない……。一つひとつの災難が立て続けに襲いかかり、ラサの結末は本当に痛ましい。歴史上、ラサで鉱山事故は一度も起きなかったが、今では起きてしまった。歴史上、ラサ河がせき止められて干上がったことはなかったが、今では魚も死ぬほど干上がってしまった。歴史上、ラサ旧市街は観光客のために存在する名所ではなかったが、今では麗江の四方街や「シャングリラ」のドゥコ・ゾン(雲南省シャングリラ県の古城エリア)方式で改造されようとしている。早い時期に、この偽物の「ラサ旧市街」は入場料を取り始めるのではないか?

ある物はほかの物よりもずっと早く消えていく。ある物はほかの物よりもずっと多く押し寄せてくる。アンドレは感傷的に書いた。「訪ねるたびに古い住宅は明らかに減っていく。石一つ、レンガ一つ。路地1本、通り1本。犬までも姿を消していく……」。今では、権力者によって商業化された新しいラサがそれに取って代わろうとしている。今、私一人だけではなく、たくさんの人たちが深く愛した、残り少ないラサの風景が消えようとしている。今、私一人だけではなく、たくさんの人たちの生命が、ラサと関わり合った記憶とともに覆い隠されようとしている。あるネット仲間は激しく非難した。「古い建物を取り壊し、地下道を掘り、歩道橋を造り、ラサ河をせき止め、地下水を吸い上げる。。。あいつらは本当に餓鬼の生まれ変わりだよ。持っていけるものは全部持っていき、持っていけないものは全部ぶち壊すんだ!」

指摘しなければならないのは、この数年、内外のチベット人の焼身が「チベット問題」で最も突出した事件になっていることだ。限界のある国際社会の注目であれ、亡命政府の関心であれ、全て焼身に集中している。一方、チベット人社会が直面するほかの災難や危険は見落とされている。例えば、ラサ旧市街の破壊は目の前に迫っている。もし過去であればユネスコは「イエローカード」で警告しただろうが、今では少しも配慮していない。

中国政府はチベット人の焼身を重視している。昨年5月27日、2人のチベット人がジョカンとバルコル派出所の間で焼身した。この後、バルコル派出所はすぐに「バルコル古城公安局」に格上げされた。2人のチベット人が焼身前に泊まった「満斎ホテル」は当局に没収され、「ラサ市バルコル古城管理委員会」が設置された。歴史上、「バルコル古城」などというものが存在したことはないのだが、ラサ旧市街までも「バルコル古城」と命名された。当局はこの時から大規模な旧市街の改造を始めた。実はこれは一石二鳥で、「治安維持」の目的とそのための配置という側面がより強い。世の移り変わりをずいぶんと経験したジョカンの前には今、遠くカムやアムドから五体投地で来た巡礼者はいなくなった。何千何万ものバター灯明を昼も夜もともしていた小屋もなくなった。そこにいるのはただ、住宅屋上の狙撃手と完全武装でパトロールする兵士だけだ。そこにあるのはただ、官民が結託した巨大商業施設の相次ぐ開業だけだ。商業施設の入り口で、風に吹かれる真っ赤なバルーンの柱が、下品な成金のチベット侵入を誇示する風景だけだ。

ユネスコは約40年前、世界遺産条約が採択された時に考えた。「いずれの国民に属するかを問わず、この無類の遺産は特別の重要性を有しており、人類のかけがえのない財産で、世界の全ての国民にとって重要だ。文化遺産及び自然遺産のいずれかが損壊、または消失することも、世界の全ての国民の遺産の憂うべき貧困化を意味する。従って、人類全体のための世界遺産の一部として、保存する必要がある」

ここに、ユネスコなど世界中の関連組織に呼びかけます。この恐ろしい「現代化」がラサ旧市街の風景や人文、環境に許しがたく、計り知れない罪を犯すのをどうか止めてください!

ここに、チベット学やチベット問題を研究する全世界の専門家と組織に呼びかけます。ラサ旧市街が直面している万劫不復(永遠に回復できない)の不運に関心を持ってください。

各界の人々がラサ旧市街を救う行動を展開するよう期待します!

私たちのラサがもうすぐ壊されます!

ラサを救ってください!

2013年5月6日 (RFA特約評論)

注:次の写真はネット仲間が撮影した現在のラサ旧市街。

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・ジョカン前にカムやアムドの巡礼者はいなくなった。彼らには「入蔵許可証」がなく、ラサまでの巡礼路に設けられたチェック・ポストに止められるからだ。

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・ラサに住む漢人はネット上に書いた。「朝起きて、このおかしな通りを眺めている。とても大きな変化があったことに気付いていなかったんだ。以前は暇な時によく若い男の露店で談笑した。この十数年の習慣だった。こうした変化は僕らにとっては視覚的な変化、審美的な変化、生活習慣の変化だ。露店の若い男たちにとっては、生存のための環境と条件の変化だ。これは本当にチベットで暮らす人たちに関わってくることだ」

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・官民が結託した左側の大きな商業施設はオープンしたばかりで、入り口前の真っ赤なバルーンの柱がとても目障りだ。あるネット仲間は書いた。「見てみると、全く美しさがない。本当に吐き気がする。県城のホテル開業と同じようにやっていて、何も言いたくなくなる」

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・バター灯明をともしていたジョカン前の小屋は取り壊され、建て直されるが、計画内容はまだ分かっていない。

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・ジョカンを1周する巡礼路、バルコル。

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・バルコルを右繞するチベット人。

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・バルコル。

ラサ 3

・バルコルの建物。

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・ネット仲間は書いた。「東措(ユースホステル)の正面で大きな取り壊しだ。バルコル商城を建てるって。チベットのアクセサリーを売っていたバルコルの露店は今後、まとめてここに移るらしい」

ラサ5

・建設中のバルコル商城の完成予想図。場所はバルコル北東の城関区政府跡地。

ラサ5

・バルコル商城の「工事概況」によると、延べ床面積は15万平方メートル。地下駐車場だけで1117台を収容できるという。

ラサ7

・少し前、ラサ河がせき止められて干上がった。ラサ旧市街に官民合同の巨大ショッピング・センター「神力タイムズ・スクエア」を造るため、地下水を昼夜吸い上げ、ラサ人を心配させた。旧市街を修復したアンドレ・アレクサンダーに「これは破壊につながるのでは」と私はメールで尋ねた。彼は心を痛めて返事をくれた。「あちこちで水力発電所を建設しているから、水はチベットで大問題になっている。ラサでも環境はもうひどく破壊、汚染された。貪欲な役人に支持され、貪欲な開発商がラサの谷間を大工場へと変えた。もし(市内の)ラル湿地が干上がったら手遅れになる」

ラサ 8

・ラサ河がせき止められて干上がったため、たくさんのチベット人が自発的にわずかな水の中から魚を助け出した。なんと悲しく、象徴的な意味合いを持つ光景だろうか!

ラサ9

・旧市街の蔵医院(メンツィーカン)路も掘り返されている。文化大革命の時、「四旧」を踏みにじってみせるため、僧院から奪われた無数の仏像がこの道に埋められた。今回の掘り起こしで仏像が発掘されるかどうかは分からない。

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・蔵医院(メンツィーカン)路。

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・ラサの道。

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・ラサ旧市街。

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・ラサ旧市街。

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・ラサ旧市街の通り。

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・ラサ旧市街の路地。

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